片思いとは、そこはかとなく儚い匂いがするものです。その片思いが成就すればそれは幸せな事でしょう。
しかし、多くは散り行くものであり、それを謳う名言も多く残されています。では、そのような名言には、どのようなものがあるのでしょうか?
心や気持ちに響く片思いの名言7選
名言には、種類を問わず様々なものがあります。「片思い」に関しても例外に漏れず、多くの名言が謳われているのです。
今回は、心や気持ちに響くような片思いの名言7選をご紹介します。
1.アリストテレス
『愛というものは、愛されることよりも、むしろ愛することに存ずると考えられる。』
—古代ギリシャの哲学者であるアリストテレスの名言です。概ねどなたでもご存じでしょう。
要するに、片思いや両思いを問わず、人を愛する事が愛である事を説いているのです。単純且つ明快な名言です。
それだけに、その説得力は様々なその他の名言を超越するものなのです。言わば「愛されるよりも愛したい」なのです。
2.サマセット・モーム
『もっとも永く続く愛は、報われぬ愛である。』
—イギリスの小説家であるサマセット・モームの名言です。
報われぬ愛・・・成就しない片思いこそが永続的な愛である事を示しています。片思いの儚さをもっとも強く誇示している名言であると言えます。
それでいて、愛に対する強い思いがそこに見え隠れしている、少し物憂げすら感じられる名言です。
3.サラ・ベルナール
『一目惚れを信じる事。』
—フランスの舞台女優の名言です。
一目惚れは、要するに片思いの始まりです。自分が一目惚れをした相手を信じずに一体何を信じるのか・・・それを信じる事により、その片思いの成就を願っている事を謳う名言です。
舞台女優の名言だけあって、この名言には確かな説得力と深みが伺えます。人として生まれてきたからには、一度は一目惚れをしたいものですね。
4.シェイクスピア
『求めて得られる愛は素晴らしい。でも求めることなく与えられる愛はもっといい。』
—イングランドの劇作家のシェイクスピア、誰しもがご存じでしょう。
これは、自分が片思いをされたケースの名言で、与えられる愛の素晴らしさについて説いています。自分が愛された場合、それを受け入れる事が自分から与える愛のそれを凌駕するのです。
アリストテレスとは真逆の「愛するより愛されたい」です。
5.ウディ・アレン
『長続きするたった1つの愛は片思い。』
—アメリカの映画監督の名言です。
この名言は逆に言えば、片思い以外の愛は長続きしない事を表しています。両思いになれば、時を経てその愛が色焦る事が普通であり、片思いであれば成就しない限りその愛に変化がない事を謳っている名言です。
たった一言で、これだけの意味が込められているのです。
6.テニソン
『恋をして恋を失った方が、一度も恋をしなかったよりマシである。』
—イギリスの詩人の名言です。何とも男らしい名言です。
成就しなかった片思いの儚さと同時に、恋の素晴らしさを謳っています。男女ともに、この名言には共感出来る方が多いのではないでしょうか。
恋をした者の方が、恋を一度もしていない者よりも上位に位置している意味も含まれています。
7.太宰治
『照れくさくて言えないというのは、つまり自分を大事にしているからだ。』
—日本の小説家の名言です。日本に生まれていて、この人物をご存じでない方はいないでしょう。
この名言は、片思いから脱却しようとしない、それを成就させようと試みない方に対して向けられています。片思いは相手を思う事です。
しかし、告白をしないという事は相手より「自分を思っている」現実を突きつけているのです。
いかがでしたか。どの名言に共感されましたか?
多くの名言は片思いの素晴らしさを語っていますが、その反面、片思いの儚さや悲しさの意味を含まれる深い深い言葉です。
もし実らなかった恋でも、胸を張って「恋をした!」と言える日は、すぐそこにまでやって来ています。