「夫婦げんかは犬も食わない」と言いますが、まさに夫婦げんかのくだらなさを表しているとも言えます。
内容によっては、離婚にまで発展する危険なものも含まれていますが、概ねそのような事にまでは発展せず「喧嘩する程仲が良い」の如く、明日になれば二人仲良く・・・という、見ている方が振り回されるものであるのが大半なのです。
しかし世間においては、毎日のように何処かで夫婦げんかが行われています。一体、前述のことわざまで作られる程行われる夫婦げんかには、どのような発端があるのでしょうか?
「喧嘩する程仲が良い」夫婦げんか5つの原因
喧嘩というものは、一般的には避けなければならない要素として扱われますが、お互いをもっとよく知る為に欠かせないものとも言えます。
夫婦げんかもそのカテゴリであり、元は他人の二人に「必要」なものなのです。今回は、そのような夫婦げんかの原因を5つご紹介します。
1.家事のやり方
要するに、相手に対する「駄目出し」です。「○○した方がいい」「掃除は○○から」「食事は○○」・・・鬱陶しい事この上ありません。
言う側からすれば良かれと思った末の言動なのでしょうが、聞く側からすれば迷惑なだけです。これらのやりとりの結果、夫婦げんかになるパターンが多いようです。
これに関しては、「その人はその人のやり方がある」・・・これを認識するだけです。より良いものを求める気持ちは分かりますが、家事というものは効率の良さやコストパフォーマンスの良さだけを求めるものではないのです。
2.お金のやりくり
夫婦げんかの原因の代表格です。お金は切実な問題であり夫側は「お小遣い」、妻側は「やりくり」という形で火花を散らし、夫婦げんかに発展するのです。
夫は如何に妻からお金を引き出すか、妻は如何に夫のお小遣いを調整するか・・・相反する考えは当然衝突し、どちらかの意見が採用されれば円満となりますが、お互い平行線のまま主張を繰り返すだけの場合、最終的に行き着くところは・・・もうお分かりですね?
おそらく、ほぼ全ての家庭がこれに関連する夫婦げんかを経験している事でしょう。不景気のこの時代、とても人事には思えません。
3.子育て理念
子供をどのように育てるか・・・悩みは尽きない事でしょう。個人においても悩みは尽きないのに、元は他人であった夫婦二人でとなれば・・・夫婦げんかに発展するのも時間の問題となります。
例えば、夫が「勉強なんて後回し」「子供は外で遊ばなければならない」という理念で、妻が「勉強出来なければ将来不安」「遊んでばかりじゃ駄目」という理念であれば、夫婦げんかは避けられないでしょう。
そして夫婦げんかの結果、お互いが譲り合い双方の理念の「間を取る」という結論に至るのです。
4.その他様々な嗜好
この世の中、嗜好がまるっきり同じの夫婦など存在しません。そんな事は分かりつつも、それを起因として夫婦げんかが始まる事もあります。
馬鹿らしい話になりますが、妻はカルボナーラが食べたいのに夫はとんかつが食べたい・・・普通ならここで「譲り合い」の精神が表れるのですが、お腹が空いていたり等些細なきっかけで夫婦げんかに発展する事は多いのです。
ただ、このような夫婦げんかを続ける内にお互いをよく理解し、やがて似たような嗜好になる事も少なからず存在します。時を重ねて「似たもの夫婦」になるのでしょう。
5.危険な喧嘩
中には笑えない、危険な夫婦げんかもあります。
具体的な内容は人によりけりなのですが、相手を中傷する行為や身内をけなす言動、身体的な欠点の非難、暴力行為にまで発展した夫婦げんか、昔の恋愛・恋人の話やそれに伴う肉体関係の話・・・これらは、離婚が垣間見えると言っても良いでしょう。
衝突は良い事なのですが、それが苛烈になる事でお互いが引き返せなくなる事もあり要注意です。危険な夫婦げんかの引き金は個人で差がありますので、日常から踏み入ってはいけないラインを見定めておきましょう。
夫婦げんかはいわば「衝突」です。衝突をする事によりお互いを理解し、歩み寄る事が出来るのです。平和主義を思想とし、喧嘩を避け続ける事は逆に「絆」を脆くする結果になる事を知っておきましょう。
かと言って、些細な事で難癖を付けるのはいただけませんが・・・
まとめ
「喧嘩する程仲が良い」夫婦げんか5つの原因
- 家事のやり方
- お金のやりくり
- 子育て理念
- その他様々な嗜好
- 危険な喧嘩