大切な人であった婚約者・・・しかし、何らかの原因でその仲がこじれ、婚約破棄にまで至ってしまう事も世間ではよくある話しです。しかし、一定の知識を備えている方とそうでない方とでは、その結果に雲泥の差があります。
では、婚約破棄を行う際、押さえておかなければならないものとは何なのでしょうか?
婚約破棄の際に最低限知っておくべき5つの知識
婚約破棄には様々な理由があります。そしてエネルギーを消耗する出来事です。
エネルギーを消耗するだけならいいのですが、場合によっては法的な過失を問われ、損害賠償となるケースもあるのです。
今回は、その為に知っておくべき5つの知識をご紹介します。
1.気分で止められない
「まだ独身で居たいから結婚やめたい」
「相手と何か合わないから婚約破棄したい」
など、そんな漠然とした理由で婚約破棄は認められません。
こういうケースで婚約破棄をしようとする場合は、悪質と捉えられ多くの慰謝料を支払う事となるでしょう。いい加減な気持ちで婚約するべきではないのです。
「婚約」をした時点で責任が発生し、それを明確な理由もなしに破棄する場合、社会的な責任を負う羽目になります。
まずは、自分の結婚しようとする意志を堅固に持ち、相手をしっかりと見定め生涯の伴侶とする決意を持ち、婚約に望みましょう。
2.厳密な理由が必要
漠然とした、曖昧な理由による婚約破棄は認められませんが、それが厳密な理由によるものであれば、十分に認められるケースがあります。
例えば、相手の浮気、経歴詐称、借金、犯罪歴、DV等、このような理由に基づくものであれば、相手から慰謝料を受け取った上で、婚約破棄が可能となります。
要するに、今後結婚し婚姻関係を維持していく事が困難である事が、容易に想像出来る状況となった場合、認められる事になるのです。
3.どちらに過失があるのか
結局のところ、「この婚約破棄の原因を作ったのは誰だ」という話です。
前述した、浮気やDV等の理由があれば、それを行った側(有責者)が悪い!と簡単に事が運ぶのですが、双方が婚姻関係を維持する自信が無いとか、お互いもっと考えてから・・・等の理由の場合、どちらが悪いかなど判断出来ません。
このような場合は、示談による婚約解消が望ましいでしょう。
どちらかの過失が明らかな場合は、「破棄」として法的手段に訴える事が今後の精神衛生上を鑑みてもっとも有効であると言えます。
法的手段に訴える場合は、相手側が有責となる確かな証拠を確保しておきましょう。
4.損害賠償の相場
答えだけを書けば、おおよそ100万円前後となります。しかしこれは、婚約破棄に対する精神的慰謝料のみを指します。
これに加えて、結納に掛かった費用や、結婚に関するその他の雑費(法的に認められる部分のみ)など、それらが加算されて現実はもっと多くの損害賠償となります。
これに関しては、婚約以降に掛かる費用が地方で大きく変化しますので、一概に相場を出す事は出来ません。
示談で済ませる場合、有責者に対してもっと多くの金額をふっかけられますが、有責者が支払えない場合は訴訟にまで発展するので注意が必要です。
5.相手をよく考える
項目1でも記述しましたが、婚約破棄を考える前に生涯の伴侶となるべき相手をよく考えましょう。
一度は結婚を考えた相手です。
婚約破棄をする程嫌気がさしたのですか?
その相手とは、やはり生涯を共に歩む事は出来ませんか?
相手と一緒に居て心が安まる時は無かったのですか?
相手には何も良いところが無かったのですか?
あなたには何も悪いところが無かったのですか?
今の気持ちは相手と存分に話し合った結果ですか?
じっくり考えて下さい。きっと相手は、まだあなたの事を想っています。
いかがでしたか?
婚約というものは「やっぱやーめた」ではまかり通らないのです。
婚約の時点で、既に相手を良く知り結婚相手として見定めた、あなたの責任も問われるのです。しかし、それを踏まえてなお婚約破棄をしたいのであれば、それは仕方の無い事だと言えるでしょう。
まとめ
婚約破棄の際に最低限知っておくべき5つの知識
- 気分で止められない
- 厳密な理由が必要
- どちらに過失があるのか
- 損害賠償の相場
- 相手をよく考える